もうずいぶん古くなった感もありますが、まだまだ使える堅牢使用の
HDL-GXRシリーズです。ハードディスクを2TBに換装したときの
作業メモ。
1. ファームウェアをVersion1.16(おそらく最終版)に更新
http://www.iodata.jp/lib/soft/h/hdlgxr_f116.exe
2. Telnet有効化
ファームウエアーのアップデーターをハックする方法は、
“HDL-GXR telnet”などのキーワードでぐぐるとたくさん出てきます。
私の場合はおとなしく、取り出したHDDをLinux機にUSBでつなげて直接
/etc/inet.d/rc.localを書き換えてしまいました。
#mount /dev/sdc3 /foo
#vi /foo/etc/init.d/rc.local
ファイルの一番後ろの#Endの前に、一行挿入
/usr/sbin/telnetd -l /bin/sh
#End
#umount /foo
で、Linux機から取り外し、元のとおりLAMNDISKの中に収めます。
すぐにまた、HDDを取り外すことになるので、HDDを結線するだけ。
ただし、電源などがむき出しですから、心配な人は側板を取り付けて
おきましょう。自己責任で。
3. 交換用HDDを接続
新しいHDDをUSB外付けHDDケーブルを使用してLANDISKのUSB2(後部のポート)に接続。
これが/dev/sdbになる。
4. 先頭の2GBを交換用HDDにコピーする
telnetでLandiskにログイン
# fdisk -l
で、新旧HDDのパーテーションを確認。
中古HDDに乗せかえる場合に、Windowsのパーテーションが
残っているようなら念のため削除しておく。
システム領域(HDDの先頭2GB分)を新HDDにコピー
# dd bs=1M count=2048 if=/dev/sda of=/dev/sdb
5. 後ろのほうのパーテーションを切りなおす
# fdisk /dev/sdb
旧HDDのパーテーションサイズのままなので、一旦パーティションを削除し切りなおし。
Command (m for help): d
Partition number (1-6): 4
拡張パーテーションを作成し直す。
Command (m for help): n
Command action
e extended
p primary partition (1-4)
e
Selected partition 4
First cylinder (1-242985, default 1): 145
Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (145-242985, default 242985):
Using default value 242985
パーテーション(sdb5)を作成。
Command (m for help): n
First cylinder (145-242985, default 145):
Using default value 145
Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (145-242985, default ): 170
パーテーション(sdb6)を作成する。
Command (m for help): n
First cylinder (171-242985, default 171):
Using default value 171
Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK (171-242985, default ):242500
sdb6は、目一杯領域を取らずに少し余裕を持たせて小さめにしてあります。
これは、HDDには個体差はあり、微妙にセクタ数が違ったりします。
ミラーリングをする際に、万一内臓のHDDよりセクタ数の少ないHDDを
つないだ場合はミラーリングに失敗するので、余裕を持たせて少し小さめの領域を
確保しています。
ミラーリングする予定がなければ、目一杯確保してOKです。
パーティションを書き込む。
w
6. 5.で確保した領域をフォーマット
# mke2fs -j /dev/sdb5
# mke2fs -j /dev/sdb6
7. 設定保存用パーテーション(sdb5)の内容をコピー
# mount -w /dev/sdb5 /mnt/usbdisk1/
# cp -Rpf /mnt/hda5/* /mnt/usbdisk1
8. データ用パーテーション(sdb6)に必要なフォルダを作成する。
# mount /dev/sdb6 /mnt/usbdisk2/
# cd /mnt/usbdisk2/
# mkdir -p share/disk/ spool/samba
9. シャットダウンして新HDDに入れ替え&再起動
# shutdown -h now
パワースイッチを入れしばらく待つ。
Telnet出来るようになるまで、かなり時間がかかります。
(アクセスランプの点滅が止まるまで。ステータスランプは
点滅しっぱなしになっていますので注意)
立ち上がってもまだ正常動作しません
10. RAIDを再構築する
Telnetでログインして、RAIDを再構築
# mdadm -C -f /dev/md5 -l 1 -n 1 /dev/sda5
# mdadm -C -f /dev/md6 -l 1 -n 1 /dev/sda6
11. 再起動
# shutdown -r now
12. データ用パーティション(samba)のオーナーとパーミッションを書き換え
Telnetで再度ログインし、データパーティションの属性を変更する。
# cd /mnt/hda6/share
# chown nobody:nobody disk
# chmod 775 disk
13.動作確認
ブラウザーから
http://landisk などで管理画面にアクセスして動作確認。
で、完了。
元通り側板と上下のふたを元通りセットして終了です。
いまさら保証期間の残っているものはないと思いますが、
メーカー保証は受けられませんので、自己責任で。
はずしたHDDは、故障の際のレスキュー用として大切に保管しておきましょう。
コメント
お世話になります。ykと申します。HDL-GXRのHDDの載せ替えは成功したのですが、3T HDDが2Tとしてしか使えません。3Tパテーションを拡張する方法はありませんでしょうか?ファームが更新されない以上、2T以上のパテーションはやはり使えないのでしょうか?